本書は、大学における教員免許状取得のための教職課程必修の「特別活動の指導法に関する科目」の授業(小学校、中学校、高等学校の免許用)で使用することを目的としている。
教員養成段階では、教員免許状取得希望の学生が、特別活動についての基本的な知識を得るとともに、特別活動の指導で果たす教師の役割などについて十分理解をすることが重要であり、そのためには、知識伝達型の方法ではなく、実践型・討論型の形式を取り入れた授業が必要となる。
このような形式を取り入れた授業実践では、学生相互が研鑽し、考えを他者に伝えたり、グループで協働作業をしたりする契機となるような内容を盛り込んだテキストが必要である。
本書は、そのような必要性に応えるために『特別活動の理論と実践 ~生徒指導の機能を生かす~』(2018年)をもとに加筆修正して作成した。