本書の特長は、気体レーザと半導体レーザの両方について、その基礎理論から応用までを記述している点です。
また半導体受光素子も詳しく述べており、重要な用語や図は赤色で示し、重要な項目は太字で示して分かりやすくしてあります。さらに各章の終わりには「重要項目」を添付しており、これを見る事により各章の復習を独自で行えるようになっています。
はじめに
推薦の言葉
[第1編 気体編]
第1章 水素の原子構造とスペクトルの関係(ボーアの理論)
電子の軌道
エネルギー準位と発光スペクトル
重要項目
第2章 量子学的な考え
光の粒子性
光量子の質量と運動量
物質波(ド・ブロイ波)
不確定性原理
重要項目
第3章 量子力学的な考え方による原子構造とエネルギー準位図
シュレーディンガーの波動方程式の考え方
水素原子におけるシュレーディンガーの方程式の解と電子の軌道の関係
水素原子内部の電子の軌道
電子のスピン
電子配置と水素原子のエネルギー準位および原子の分光記号
重要項目
第4章 多電子原子の場合の分光表記方法(分光記号)の求め方
パウリの(排他)原理
分光表記方法(分光記号)
選択則
シュタルク効果
ゼーマン効果
重要項目
第5章 プラズマ中の発光スペクトル
遷移確率と発光強度
スペクトル線の広がり
重要項目
第6章 レーザ
レーザ光を得るための条件
反転分布を起こす方法
レーザ発振
気体レーザの発振のモード
放電を用いたレーザの種類と特徴
固体レーザ
レーザの応用例
重要項目
付録1
シュレーディンガーの波動方程式
参考文献
[第2編 半導体編]
第1章 光半導体の基礎
結晶構造
半導体のバンド構造
フェルミ分布
状態密度と電子分布密度
有効質量
真性半導体
不純物半導体
pn接合
直接遷移型半導体と間接遷移型半導体
重要項目
第2章 発光ダイオード
自然放出,誘導放出,吸収
pn接合による発光
発光ダイオード用半導体材料
LEDの構造
重要項目
第3章 半導体レーザ
レーザ発振条件
ストライプ型レーザ
量子井戸型レーザ
高出力レーザ
重要項目
第4章 半導体レーザの基本特性
電圧ー電流特性
電流ー光出力特性
放射ビーム特性
発振スペクトル
雑音特性
重要項目
第5章 受光素子
半導体での光の吸収
光起電力効果
太陽電池
フォトダイオード
重要項目
第6章 光半導体素子の応用ー光ディスク装置
光ディスク装置の構成と種類
光ディスク用ピックアップ
付録2
ウルツァイト構造
Bloch近似法
定常状態のシュレーディンガーの波動方程式
半導体レーザ光の導波モード
実屈折率ガイド型自励発振レーザの設計法
光励起による導電キャリアの増加:(II-5.1.4)式の導出
光磁気メモリーの再生原理
参考文献
索引