教職課程で理科教育(物理学)を学ぶ学生に向けた一冊。高等学校段階の物理学の基本を効率的に網羅し、物理学未履修学生や履修したが十分理解できていない学生にとっても取り組みやすいものとなるように構成。
教壇に立ったときを意識した教育的助言を側注に配置し、専門的余談やコラムなども盛り込んだ新しいタイプの物理学教科書です。
はじめに
この本の特長
準備編
1 教職志望者として物理学を修める心構え
2 物理学で使う量と単位
3 物理学で使う数学的知識
4 物理学で使う用語・表現
<コラム1>実に多様な「理科に対する興味」
基礎編
1章 力学
1.1 位置、変位、速度、加速度
1.2 等速直線運動、等加速度直線運動
1.3 力
<コラム2>「見た目」に引きずられず、「理屈」で対処できるように!
1.4 運動の法則
1.5 様々な力と運動
<コラム3>物理学で扱われる状況は非現実的?
1.6 仕事
1.7 運動エネルギー、位置エネルギー
1.8 力学的エネルギーの保存
<コラム4>作図は大切!でも・・・
2章 熱
2.1 熱とエネルギー
3章 波
3.1 波の性質
3.2 音
4章 電気と磁気
4.1 静電気と電流
4.2 交流と電磁波
5章 生活の中のエネルギー
5.1 様々なエネルギーとその利用
応用編
1章 力学
1.1 平面内の運動、落体の運動
1.2 剛体のつり合い
1.3 運動量、力積、反発係数
<コラム5>あなたならどこを狙って打つ? ?「誤概念」の怖さ ?
1.4 円運動、慣性力、単振動
<コラム6>円運動を行う一種の勢い? ? 慣性に関する誤った認識 ?
1.5 万有引力
<コラム7>万有引力とりんごの木
2章 熱
2.1 気体の状態方程式、気体分子の熱運動
2.2 熱力学第1法則、気体の状態変化と熱・仕事
3章 波
3.1 正弦波の表し方、波の性質
3.2 音の性質、ドップラー効果
3.3 光の性質、レンズ、鏡、光の回析と干渉
<コラム8>光線モデルの作図指導はどう行うべきなのか?
4章 電気と磁気
4.1 静電気、電界、電位、コンデンサー
4.2 電流、直流回路、半導体
4.3 磁界
4.4 ローレンツ力、電磁誘導、誘導起電力、交流
5章 原子・分子の世界
5.1 電子、光、原子、原子核、素粒子
<コラム9>近代以降受け継がれる「実験を重視した物理学教育」
参考文献
索引