交通管制システムの歴史的概観をはじめ、システムの機能概要および特徴から展望、効果的な構成や運用について解説。
2005年に発刊した「高速道路交通管制技術ハンドブック」をベースに、システムの考え方と基盤技術を中心に、IP化を始めとした新技術を含めて改めてまとめたものである。
発刊の言葉
「高速道路交通管制技術ハンドブック 新版」編集委員および協力者
第1章 概論
1.1 はじめに
1.2 高速道路建設の経緯
1.3 高速道路の運用と提供情報
1.3.1 運用
1.3.2 提供情報
1.4 交通管制システムの概要
第2章 交通流理論
2.1 概要
2.2 交通流パラメータ
2.2.1 交通量・交通密度・速度
2.2.2 交通容量
2.2.3 車頭間隔
2.2.4 オキュパンシ
2.2.5 所要時間・旅行時間
2.3 交通流モデル
2.3.1 流体モデル
2.3.2 追従モデル
2.3.3 セルオートマトンモデル
2.4 交通流シミュレーション
2.4.1 概要
2.4.2 交通流シミュレーションモデル
2.4.3 交通流シミュレータの事例
第3章 収集系
3.1 概要
3.2 車両感知器
3.2.1 ループ式車両感知器
3.2.2 超音波式車両感知器
3.2.3 光学式車両感知器（近赤外線式車両感知器）
3.2.4 画像センサ（イメージセンサ）
3.3 気象観測設備
3.3.1 気象観測計
3.3.2 視程計
3.3.3 積雪計
3.3.4 路側設置式路面凍結検知センサ
3.3.5 地震計
3.4 CCTV設備
3.5 まとめ
第4章 処理系
4.1 概要
4.2 交通管制システムにおける処理系の位置付け
4.3 交通管制の特徴
4.3.1 都市間交通管制の特徴
4.3.2 都市内交通管制の特徴
4.4 処理系の機能
4.4.1 処理系システムの処理内容
4.4.2 災害時バックアップシステム
4.4.3 交通管制機能の比較
4.4 まとめ
第5章 提供系
5.1 概要
5.2 道路情報板
5.3 可変式速度規制標識
5.4 ハイウェイラジオ
5.5 ハイウェイテレフォン
5.6 情報ターミナル
5.7 まとめ
第6章 通信ネットワーク
6.1 概要
6.1.1 交通管制システムにおける通信ネットワークの役割
6.1.2 通信ネットワーク系設備
6.2 技術の変遷
6.2.1 従来伝送技術
6.2.2 IP伝送技術
6.3 IPネットワークインフラ
6.3.1 光IP装置
6.3.2 IP変換装置
6.4 まとめ
第7章 交通管制関連システム
7.1 概要
7.2 AVIシステム（車両番号読取装置）
7.3 渋滞末尾表示システム
7.3.1 首都高速道路での運用例
7.3.2 名古屋高速道路での運用例
7.4 休憩施設混雑情報システム
7.4.1 駐車状況の計測方式
7.4.2 駐車情報の提供
7.5 突発事象検出システム
7.5.1 突発事象検出システム
7.5.2 トンネル内異常事象検出システム
7.6 非常電話システム
第8章 ITS
8.1 概要
8.2 ITSとは
8.3 ETC
8.3.1 概要
8.3.2 システム概要
8.3.3 ETCの応用
8.4 ETC2.0
8.4.1 概要
8.4.2 システム概要
8.5 テレマティクス
8.5.1 テレマティクスの概要
8.5.2 自動車会社のテレマティクス概要
8.5.3 テレマティクスの動向
8.6 まとめ
第9章 交通管制の運用・管理
9.1 概要
9.2 運用・管理の目的
9.3 交通管制システムの運用
9.4 交通管制システムの管理
9.5 まとめ
第10章 トンネル防災システム
10.1 概要
10.2 システム構成
10.3 トンネル非常用施設の設置基準
10.3.1 非常用施設の機器設置間隔
10.3.2 非常用施設の種類
10.3.3 都市内長大トンネルにおける非常用施設の種類
10.4 トンネル防災システムの運用
10.4.1 トンネル火災時の運用
10.4.2 都市内長大トンネルの防災安全対策
10.5 まとめ
第11章 交通管制技術の歴史
11.1 概要
11.2 交通管制システムの歴史
11.2.1 交通管制技術
11.2.2 情報収集技術
11.2.3 情報処理技術
11.2.4 情報提供技術
11.3 ITSの歴史
11.4 交通管制システム・ITS年表
編集後記
［コラム］
一般道路における交通流パラメータの考え方
交通信号制御（traffic signal control）
通信ネットワーク系設備における既存設備のデータ伝送方式とその事例
RFIDを使ったAVIシステム
情報提供設備の成り立ち
